終活準備を考えている人におすすめ!最新の葬儀や供養がわかる「エンディング産業展2017」参加レポート

ビックサイトで行われたエンディング産業展2017に行ってきました

エンディング産業展(ENDEX)とは、終活・葬儀・供養など人生のエンディングに関連した企業の展示会です。

2017年8月23日〜25日の3日間行われ、出展企業数は300社以上という大規模なイベントです。

暗く悲しい葬儀業界のイメージがガラッと変わる、個性豊かで明るいエンディング業界の今を体験してきました。

このイベントはこんな人におすすめです

  • 終活をこれから始める60、70代
  • 葬儀業界に転職を考えている人
  • 相談はしづらいけど、情報が知りたい人
  • 自由で自分らしいお別れをしたい人
  • 老齢のペットを飼っている人

2018年は、8月22〜24日の3日間開催が決定しています。

展示スペースの様子や、セミナーについて詳しくレポートしますので、これから終活の準備をはじめる方はぜひ見てみてください。


ENDEXは「葬儀・埋葬・供養」の日本最大の展示会

エンディング産業展2016の様子



8月23〜25日という夏の盛りに、東京ビックサイトで行われた「エンディング産業展2017」

来場者は3日間で2万5,867人という業界最大のイベントで、全国300社以上の終活関連企業が出展しています。

基本的には企業向けのイベントですが、最終日の25日は一般入場もOK。

これから終活を準備する人には参考になるセミナーが数多く開催されるということで、行ってきました!

受付からすでに多くの人が

入場受付にも多くの人が列を作っています



エンディング産業展会場内の様子

たくさんの人で賑わう広い展示スペース




ビジネスマンが多いものの、一般の来場者も多数



参加者の幅広い年齢層
企業向けの展示会ということもあり、会場内の参加者は40、50代くらいのビジネスマンが多い印象でした。

意外と20、30代くらいの若い人も多く、女性も3、4割ほどと参加者の層は幅広かったです。

私を含め、一般来場者は一人参加の人がほとんどで、親子や夫婦連れはあまり見かけませんでした。

また終活世代の60、70代の一般来場者は、全体の2割くらいとやや少ない印象。

入場受付の様子から、一般来場者も出展企業から案内を受けたという人が多いようでした。

今年2017年は入場者数が2万5,867人、前年は2万2,583人と約3,000人も来場者が増え、関心の高まりを感じました。


お葬式や埋葬も個性の時代へ

ブースを回って感じたのは、「お葬式も個性の時代」ということ。

人が亡くなるという暗く悲しい「喪」のイメージは全くなく、明るくオープンな雰囲気が漂っているのに時代の変化を感じました。

イルカと人魚のデザイン花祭壇

海をイメージした明るいデザインの花祭壇



花柄プリントのデザイン棺桶

桜の花がプリントされた華やかな棺



ドレスタイプや、柔らかい色の白装束

ドレスや柔らかい色合いの白装束



棺や花祭壇、白装束もどんどん個性豊かで自由になり、より自分らしさを表現できるように変わってきています。

料理を囲んでお庭でお別れの会

お庭に祭壇を作り、故人を偲ぶ会食



お葬式というかたちではなく、思い出話に花を咲かせるお別れの会という提案も。

「暗くて悲しいお葬式ではなく、みんなで思い出を語りあえる、明るい最後にしたい」という今の時代が反映されていると感じました。

また、供養のかたちもさまざま。

遺骨をバルーンで飛ばすバルーン葬

大きなバルーンで空に送るバルーン葬



遺骨をロケットに載せて送る宇宙葬

宇宙葬は遺骨をロケットに載せて送る



お墓を持たない供養のかたちとして、バルーンで遺骨を空高く送るバルーン葬、ロケットで宇宙に送る宇宙葬というものまで。

どちらのブースも立ち止まる人が多く、夢のある最後に関心が高まっているようでした。

カラフルな手元供養の仏壇

お花を入れたカラフルな手元供養のステージ



仏壇もインテリアになじむ家具調のもののほか、カラフルでデザイン性の高いものがたくさんありました。

目を引いたのは、お花屋さんがプロデュースしたという本物の花が飾られた仏壇です。

仏壇としても、手元供養の遺骨を収納するステージとしても使えるということで、リビングに置いても違和感のないデザイン。


ほかにも、家族の一員であるペットについての終活や葬儀のブースも多く出ていました。

ペットのお棺や葬儀など終活も盛んに

家族の一員としてきちんとお別れができる



ペットの遺骨から天然サファイアのアクセサリーを作る

ペットの遺骨から作られたサファイア



2013年の調査では信仰や宗教を持たない日本人の割合は72%。

今は「しきたりだから、決まりだから」ではなく、家族や本人の希望が第一というのを強く感じました。

お葬式の簡素化や、お墓を作らないイベント型供養などさまざまな選択肢が生まれ、故人の人生や個性を表現するためのあらゆる方法がありました。

ペットの葬儀を取ってみても、仏教本来の考え方では動物と人は同じように供養や埋葬ができません。

ですが、今ではペットを家族の一員として、きちんとしたお別れをしたいという気持ちに応えるサービスが登場しています。

私は遺骨を宇宙へ打ち上げる「宇宙葬」の話を実際に聞き、こんな最後も記念になるなあと興味を持ちました。


プロによる充実の終活セミナー

連日たくさんのセミナーが同時開催

7つの会場でセミナーが同時開催!


イベント当日は、最終日だけでも20を超えるセミナーが行われました。

7つのセミナー会場で同時開催されていて、どれも興味深いものばかりで体が1つでは足りませんでした!

プロ向けの内容が多かったですが、一般参加者としてもなかなか聞けない話を一挙に聞ける貴重な機会。

私は合計3つのセミナーに参加しました。

  • 終活カウンセラー協会の「エンディングノートを書いてみよう!」
  • 終活カウンセラー協会によるエンディングノートの書き方セミナー

  • 葬儀社潟<c潟Aホールディングスの「エンディングノートの書き方基礎講座」
  • セミナーでもらったエンディングノート

    エンディングノートの書き方セミナーは、終活やお葬式についての基本的な内容を含む初心者向けの内容。

    参加者は終活世代のシニアも多く、みなさん熱心にメモを取りながら聞いていました。

    私は、ノートを渡したものの、なかなか書いてくれない親と話し合うきっかけを求めて参加しました。

    2つのセミナーで共通していたエンディングノートのポイントは「家族へのメッセージ、想いを伝えましょう」ということ。

    「家族に迷惑をかけたくない」だけが終活ではなく、家族へ最後のプレゼントとしてエンディングノートを書く。

    「私へのコメントだけでも書いておいてね。」と今度話してみようと思いました。


  • 葛竕ヘステージの「新しい供養のかたち〜宇宙葬、海洋散骨、樹木葬、手元供養など〜」
  • ロケットで遺骨を送るスペースメモリアルのセミナー

どのセミナー会場も満席でしたが、立ち見が出るほどの大盛況だったのが「宇宙葬」のセミナーです。

「お墓を作らない新しい供養方法」として海洋散骨や手元供養などの説明も交えつつ、遺骨を宇宙へ送るという宇宙葬についての紹介へ。

実際の打ち上げ映像なども上映されました。

最後に宇宙旅行という夢のある供養方法は、意外にも女性の申込みのほうが多いそうです。

宇宙葬は45万円からと安く、「お墓を作るよりも安く宇宙へ行ける」というのは私もやってみたい!と思いました。


たくさん行われているセミナーは全て無料です。

なかなか直接お店に行って聞きにくかったり、セールスされるという心配もなく、プロの話をまとめて聞ける貴重な機会。

終活者やその家族にとってもメリットが大きいと感じました。


終活カウンセラーによる相談コーナーも

また一般来場者向けに、お墓や相続税など終活の相談ができるコーナーもありました。

終活カウンセラーによる相談が無料でできるということで、私も実際に相続してみました。

私:家族にエンディングノートを渡したものの、なかなか書いてもらえなくて…。必要性は分かっているようなんですが。


終活カウンセラー:
自分の最後を考えると色々想像してしまって、どうしても筆が進まないんですよね。

いきなりノートの話題を出すと角が立つこともあります。

最近はテレビでも終活の話題が取り上げられることが多いので、そういうタイミングで話ができると良いのですが。

私:そうですよね。少しは書いてくれているようなんですが、なかなか全て埋めるのが難しいみたいで。


終活カウンセラー:
全部はムリムリ!それは考えないほうがいいですよ。

例えば、事務的に必要なこと、銀行口座とか生命保険といった部分を書いておくだけでも全然違うんです。

急なことがあったら困るのはそういったところなので。

私:確かに、事務的なところなら書きやすいですしね。


終活カウンセラー:
かしこまってしまうとどんどん書けなくなるので、好きなところから、気軽に書いてみると良いですよ。

エンディングノートは法的な効力はないので、何度も書き直せるのがメリットです。

私:今度の帰省で様子を伺ってみます。ありがとうございました!




今回話を聞いてもらった終活カウンセラーさんは、普段は仏壇仏具の販売のお仕事をされているそうです。

終活カウンセラーは、葬儀社、遺品整理業、税理士やFPなど本業を持つ人が資格を取ることが多いです。


終活をこれから準備する人におすすめの「ENDEX2018」のスケジュール

今年で3回目の開催となった「エンディング産業展」

超高齢化社会となり、ますます終活や人生の最後についての需要が高まっているのを感じることができました。

エンディング産業展(ENDEX)2018の開催も既に決定していて、8月22・23・24日の3日間、東京ビックサイトで行われます。

すてきだなと思えるお別れや、自分らしさを叶えるデザイン性の高い葬儀グッズなどをたくさん見ることができます。

このイベントが特におすすめの人

  • 終活をこれから準備する60、70代
  • 葬儀業界に転職を考えている人
  • 相談はしづらいけど、情報が知りたい人
  • 自由で自分らしいお別れをしたい人
  • 老齢のペットを飼っている人

会場全体が明るい雰囲気なので、終活をこれから準備する人には良いきっかけになると感じました。

そしてセミナーは一般参加者にも役に立つ内容が全て無料!

来年はぜひ60代の親と一緒に参加したいと思います。

公式サイトから事前登録すると、2,000円の入場料が無料になりますよ。

ENDEX2018公式サイト